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メーカー技術職におすすめなスキル【厳選3つ】

 

どうも、わやです。

 

普段はメーカー研究職として働いており、日々研究にいそしみつつも好きな専門分野の知識を身につけるべく勉強しています。

 

最近の流行りはもっぱら『Python』です。もともと電気電子を先行していたのでプログラミングは好きだったのですが、Pythonはライブラリを駆使して高度なプログラムであっても簡単に書けるところがいいですよね。

 

特に世界的に見ても流行っているところ、youtubeやinstagramといった超有名なところでも使われていると聞いてやらない手はないです。

 

さて、記事の本題ですが、ここでは『メーカー技術職におすすめなスキル』を解説します。

 

私ももう5年ほどメーカーに勤めて、研究職以外にも設計や設備技術者、品質管理、製造管理、現場の作業者さんなどかなり関わってきました。特に私の仕事は各工場の依頼でなりっているので、関わる機会は非常に多いです。

 

そうやっていろいろなひとと出会っていると、どういうスキルが必要であったり、こんなスキルを持つ人が足りていないなどといったことが見えてきました。

 

なので、この記事ではせっかく足を運んで頂いた方の参考になるよう、これからのメーカー技術職の方に必要なスキルをまとめようと思います。

 

現在メーカーの技術職で働いている人はもちろん、これから就活してメーカーの技術職に就きたいと思っている人は是非読んでいただいて就活するときにはスキルを身に着けていると非常に有利になるかと思います。

わや
技術者たるもの、専門的なスキルは持つべきです。スキルで差別化しましょう。

 

 

メーカー技術職におすすめなスキル

 

まず結論として、メーカー技術職におすすめなスキルをここで列挙します。

メーカー技術職におすすめなスキル

  • Python
  • 文章力
  • デザイン力

 

Pythonは冒頭でも話しました。今非常にホットなプログラミング言語で、数え切れないほど多いライブラリを使って簡単なコードで複雑な処理をすることができる優秀です。

 

文章力とデザイン力って技術職と関係ないと思われる方が多いと思います。

 

確かに一昔まえの技術職だったらこれらのスキルより専門スキルを身につけるべきという風潮がありました。

 

ですが現代では、きれいな文章でわかりやすく書かないとそもそも読んでくれません。汚いパワポは見る気をせず違う仕事をされちゃいます。

 

これらのスキルがなぜ必要なのか。深堀りしていきますね。

 

 

メーカー技術職におすすめするスキル:Python

おすすめ理由

Pythonは非常に便利なプログラミング言語で、人気なだけあっていろいろな使い方がされています。

 

例えば映像から顔を認識したり、音声から文章を読み取り画面に表示する自動翻訳であったり、有名所ではyoutubeでも使用されるぐらい汎用性も高くさまざまなことに利用できます。

 

ではPythonをメーカー技術職におすすめする理由は『これからもっと伸びる』『メーカーで使える人が少ない』ことです。

 

メーカーは基本的にはものづくりをする仕事です。目に見える装置であったり家電であったりを作ることが多いのですが、情報系サービスにはかなり疎いのも事実です。

 

それでも最近では家電にAIを入れたり、生産拠点の生産管理のためにデータを収集して分析するなんてことをして、Pythonを取り入れている事例が増えてきています。

 

しかし、正直言ってそのようなプログラムってそれほど難しくありません。でもメーカーではそういったスキルをもった技術者はまだまだ少ないが事実です。

なんとかPythonを使える技術者を育成している段階なので、やったもん勝ちな状況です。

 

 

活用例

 

Pythonの活用例ですが、メーカーを例に上げたいと思います。

メーカーでのPython活用例

  • 生産現場のビッグデータ処理
  • 製品検査の自動化
  • 製品にAIを搭載
  • 業務の自動化

 

事例としてはこんなところです。

生産現場のビッグデータ分析ですが、工場だと、製造に必要なファイルはエクセルで管理されていることが多いと思います。

 

そして、どこかのフォルダに入っているデータをそのエクセルにコピペして行う集計作業も多いと思います。

 

Pythonの使い所として最初に出てくるのがこの作業の自動化です。csvで管理されているデータならPandasで読み込めますし、Excelも操作できるので集計作業を一瞬で終わらせることができます。

 

Pythonは汎用プログラミング言語ですので、PC上で行う「手順の決まった繰り返し作業」であれば、原理的にはすべて自動化できるというのは心強いです。

 

 

2つ目の製品検査の自動化ですが、作った製品がOK品かNG品かを検査する工程があるのですが、目視でやってることが多いです。

 

製品の種類が多いと簡単なセンサだけではできないですし、設備を投資するよりは人に覚えてもらってやるほうが簡単で安いですからね。

 

でも人による検査ってどうしてもミスが出ます。下手したらニュースになるくらい問題になることがあります。

 

そんな検査をPythonの画像認識を使って自動化できれば、非常に効果があります。

 

3つ目の製品にAIを搭載ですが、これは言わずもがなですね。AI搭載と書かれただけで如何にも高性能である気がしてきますよね。

確かにAIが入っていると効率的であったり、パーソナライズ化されていくので満足度の高い製品になります。

 

なので、今後もAI搭載の製品が多く開発されていくはずですので、さらにPythonが必要とされるはずです。

 

4つ目ですが、業務の自動化があります。メーカーでは製品開発の一環に多くのデータを処理したり、単純な作業の繰り返しも多くあります。

 

そういった繰り返し作業を自動化すれば、毎年1ヶ月かかっていた作業も、1日で終わってしまうなんてことも全然可能です。

 

 

このスキルを持っていないとどうなる?

 

はっきりいいます。これからはPythonを当たり前のように使える時代が来ます。

 

1からPythonを使える必要はありませんが、コードを読めたり一部を書き直して最適化できたりくらいはできないと、技術者として生き残れない時代になってきています。

現に私の職場では、課員全員にPythonの学習を業務でするようにしたいと連絡ありました。

若手から50代くらいの方まで全員に対してなので、これまでの時代では考えられない状況です。

 

全然使えないと言うのは、技術者として生きていけない、行きづらい状況です。

 

 

メーカー技術職におすすめするスキル:文章力

おすすめ理由

理系の技術職に文章力は必要ない、と思っている人結構たくさんいます。熟練した技術職の人だけでなく、案外若い人にもそれなりいます。

 

そういう人に限って、古臭い文章を枠内にびっちり書きがちです。根本から古くて、たくさん細かく余計に書くことが真面目で良いことだと思っているんですよね。

 

でもどれだけ時間をかけてたくさん書いても、見られなきゃ意味がないです。

びっちりと書かれた文章をパッと見て、読みたい気持ち出てきますか?僕なら、『うわっ』て思って、見る気が失せます。

 

やることは年々増えている時代です。人間は自分の時間を無駄にする行為を嫌うので、文章にもわかりやすさと簡潔さが求められます。

 

 

活用例

 

例えばある報告書で結論を述べるとします。

だめな文章

昨日検証した大型装置の自動化検証実験で、装置のパラメータである速度を10mm/秒から20mm/秒に変更した結果、製品の製造時間を100秒から80秒に改善し、1日の生産数が100台から110台に増大し、作業者から手待ち時間も削減できたので仕事がやりやすくなったということがヒアリングからわかったが、トラブルがまだ残っているのでそこの改善が必要であると考える。

 

どうですか、今上の文章を見て読む気が出ましたでしょうか?僕は正直言って読まないです。

長々書いているし、区切りも少ないです。

 

じゃあこれをどう改善するかというと

改善した文章

大型装置の自動化検証を実験で速度を10→20mm/秒に変更し、以下の効果があった。

  • 製造時間:100→80秒/台
  • 製造台数:100→110台/日
  • 作業がしやすくなったと報告あり

ただし、取り残しの問題があるため、今後も改善をすすめる。

 

どうでしょうか?書いている内容は同じですが、スッと頭に入ってきます。別に難しい言葉を選んで、文章で個性を出す小説のように書く必要はないのです。

ただひたすら読者のことを思って書くだけでこれだけの差が出ます。

 

 

このスキルを持っていないとどうなる?

 

文章力を持っていないと、周りからの評判が最悪です。

 

いつまで経っても変わらないなと思われますし、どんなにいい結果を出したとしても伝わらず評価が上がることはないでしょう

 

 

メーカー技術職におすすめするスキル:デザイン力

おすすめ理由

これも文章力と同じです。

特に古臭い研究室を出た技術者に多いのですが、昔通りのデザインでグラフや表を書くことがきれいと思いがちです。最初にそう教育されているからなかなか変わろうと気にならない傾向があります。

 

色も原色に近くて濃いものを使いがちであったり、文字を黒で縁取ったりなど、一昔前のデザインを書きがちです。

youtube見てたらラムダ研究部さんの動画が面白かったので、参考にどうぞ。

 

流石にここまできっついデザインにする人はいないでしょうが、ダサいデザインのスライドを見る気になりません。見られない資料はつくらないよりひどいです。

 

活用例

 

活用例ですが、そのまんまパワーポイントだったり、報告書に取り入れてください。文章力でも説明しましたが、読者第一のデザインを目指してください。

読者置いてけぼりのデザインをしてもなんの意味もありません。


 

このスキルを持っていないとどうなる?

読者置いてけぼりのデザインをしてもなんの意味もありません。

このスキルを持っていないと、評価も上がりづらいですし、こいつの報告書は見づらくて嫌なんだよなって印象を与えてしまいます。

 

 

結論:技術職におすすめのスキルはこれ

 

ここまで以下のスキルを身につけるべきだと説明してきました。

  • Python
  • 文章力
  • デザイン力

これからのより個人の力が重要になってきます。

総合的なスキルを身に着けて、1人でも生きていけるくらいの専門性だったり仕事力が必要になりますので、どしどし取り入れていってください。

 

 

 

  • この記事を書いた人

わや

大手メーカーで働く30歳研究職。機械設計やったりプログミングやったりと結構マルチタイプ エンジニア向けの情報を発信するので、記事を見て気に入ってもらえたら嬉しい。

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