どうも、わやです。
理系の皆さんの就職先の1つとして、製造業(メーカー)の研究職があります。
メーカーと聞けば以下の大企業を思い浮かべると思います。
メーカー
- 日立製作所
- 東芝
- 三菱電機
- NEC
- パナソニック
- ソニー
- SHARP
名だたる大企業で、その名を聞かない日はないくらいです。
これだけの大企業ともなると、たくさんの従業員が働いていて、多くの新製品を生み出しています。その中には『研究職』として新技術の発明や開発をしている人がいます。
しかしその研究職が具体的にどのように働いているかって意外と知らないですよね。例えば以下のこと具体的に知っていますか?
- 仕事内容
- 年収
- 福利厚生
などなど。おそらく知りたいけど、採用担当の人に聞きづらいけど、知り合いにメーカーで研究職として働いている人なんていないって方がほとんどだと思います。
なのでこの記事では以上の疑問を解決したいと思います。
信憑性
まずこの記事の信憑性を高めるため、僕自身の自己紹介からします。
私はメーカーで研究職を5年間ほどやってます。新卒採用で院卒として24歳に入社して現在29歳になります。会社規模も非常に大きく、専門的な業務をやっています。
ざっくりしたプロフィールはこちら
- 学歴:国立大学大学院卒
- 出身:九州
- 年齢:29歳(入社5年目)
- 会社:メーカー(従業員は数万人)
- 職種:研究職
- 仕事内容:設計・開発・品質管理・生産技術・JIT・プログラミング
なかなか現職として働いている人間から話を聞けるチャンスってなかなかないと思うので、ぜひとも就活・転職の参考にしてください。
メーカー研究職の仕事内容
それではまず、メーカー研究職がどういう仕事をしているのか説明します。
僕は研究職として仕事をしていますが、更に一個細分化すると機械設計業務がかなりの割合を占めています。おそらく半分くらいだと思います。
なので、まずは機械設計の仕事がどういうものなのか説明しますね。
機械設計の仕事内容はこちら↓
- お客様と仕様の打ち合わせ
- 構想検討
- 設計計算
- CAD
- 図面作成
- プログラミング
- 装置立ち上げ
- 保守
細かいことを言い出すときりがないので、ざっくりではありますが仕事内容をあげました。大体の大枠ではあっていると思います。
ここでいうお客様とは工場の人を指しています。研究職の特徴として、お客様って社外にいません。挙げるなら、開発・発明した技術を売り込む自社の工場や生産現場がお客様みたいなものです。
更には研究や実験で必要な簡単な工具から、実験をするための汎用的は大きな装置まで設計することもあります。新しい技術を試験するための装置とは一般的には売られていないことが多いためです。既製品をうまく組み合わせて試験装置するイメージですね。
一つの設備、もしくは簡単な道具を作るだけでも上記のような手順で仕事を勧めていきます。大体うまく仕事が進むことはなく、構想検討~図面作成までを何度も繰り返したりなんてことになります。
機械技術については以下の記事でまとめているので、気になる方は見てください。↓
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そのほかの仕事としては、プログラムを1から設計して、シミュレーション用ソフトウェアを作って理論と実測の合わせ込みをやったり、新しい技術の発明のため特許を1年間に何本も書いたりします。
研究職って意外となんでも屋です。もちろん自分の専門となる技術の柱はありますが、それだけできても仕事が進みません。技術の柱プラスα専門的スキルが必要になってきます。日々勉強です。
その他直接的な仕事とは違うものとして、いろいろ社内研修があったり、所属するところの委員があったり、または突発的な相談があったりなどがあったりします。そういった急遽入る仕事をこなしつつ、自分の成果となる仕事で結果を出していかないといけないところが大変でもあり、楽しいところです。
メーカー研究職の年収
次に説明する内容はメーカー研究職の年収です。おそらく就活生が一番気になるところです。お金が気になるのは良いことです。
仕事は自分の時間を売って、その対価で得るものです。仕事の目的を忘れていない就活生ならば一番気にするべきところですね。
詳しくは以下の記事にまとめているので、見てほしいです。
ここで結論を言っちゃえば、勤続5年目で年収が680万円ほどでした。多いかどうかは個人によってばらつくと思いますが、僕は満足しています。
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研究職と言っても結局はサラリーマンです。この何倍も稼ぎたい、もしくは全然足りないって思う方は副業をやるか、外資系やベンチャーの企業を挑戦してみるべきです。
大手ではある程度の給料が安定してもらえる一方で、飛び抜けたお給料がもらえる会社ではないです。安定が好きな方はぜひ狙ってみるべきです。
メーカー研究職の福利厚生
次に福利厚生です。
おそらく年収や仕事内容と並んで気になるところですね。
メーカーの特徴としてはやはり『自社製品のものを作っている』ところです。なので、自社の製品を安く買う制度があったりします。が、必ずしも最安とは限らないです。笑
その他福利厚生を以下の通り
福利厚生
- 家賃補助
- 通勤費補助
- 扶養手当
- 自社独自のポイント
- 各種保険
- 確定拠出年金
- 在宅勤務補助
- 資格試験合格時の一時金
思いつく限りの福利厚生を挙げました。まぁまぁ一般的なものばかりだとは思います。
最近はコロナで世界中が混乱しています。その影響は僕もしっかり受けています。でも意外と良いことが多くて、テレワークを堂々と使えるようになりました。
これまでも制度としてあったけど、使える条件がかなり厳しく制限されていたり、使える人もあまり使っていなかったり。。
そんなテレワークも制度が変わって非常に使いやすくなりました。
研究職のテレワーク事情が知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
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研究職のキャリアについて
ここから話を少しステップアップします。
この記事を読まれている方は就活や転職、もしくは現職として研究職に就かれている方です。
そんな方々がこの記事を読むということは研究職で就職できたとして、将来的にどういうキャリアがあるのか気になると思います。
もちろん所属する企業によって違いはあると思いますが、だいたい同じと思います。
ズバリ社長だって狙えるくらいエリートです。もちろん一部の企業だとワンマン社長で回ってるところもありますが、ほとんどはその人の成果や適正で判断されるはずなので、十分社長ですら狙えます。
設計が花形とよく噂聞きますよね。確かに設計は企業の製品を開発する位置づけなので、設計した製品がバカ売れすれば大きな成果となります。ただしこれは設計だからというよりは成果があるかないかです。
なので、研究職としてちゃんと仕事して自慢できるくらいの発明をすれば、設計だろうが研究職だろうが関係ないですね。
研究職で就職するとキャリアも良い
メーカーの技術職として採用された場合、異動はつきものです。
せっかく希望する部署に入れたのに、数年したら全然違う部署に異動になった、なんてことになれば目も当てられません。でも異動は選べないことがほとんどです。
じゃあどうすれば良いか。ここでも研究職が良いんです。
というのも、研究職から異動になる場合、設計だったり生産管理だったり品質管理だったり、そして数年経てば戻ってくるなんてこともあります。
でも例えば、生産管理として就職した場合、ほとんどの場合異動すると研究職や設計に異動することはないです。良くて品質管理、悪いと専門職じゃなくなっていくことも少なくありません。
そういう面でも研究職は、上流に位置しているため良い異動になりやすいと考えます。
結論:みんなも研究職を目指そう
いかがだったでしょうか?
実際に私は研究職として働いていて、今のところに就職できてよかったと思っています。
今研究職に就くか悩んでいる方、今後就職したいと思っている方の参考になって、ぜひとも研究職に就いていただければと思います。